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アイコン素敵なおじさん

 朝ごはんに、はたはたの干物を焼いたけど、魚嫌いの夫サミーは、手を付けず、今日は大事なチルドのライブデーだから、お腹の保護と自分を貫いてるのかな・・・、と「はたはた美味しいよ」と2度程言ってみたが、あまり無理強いはせず。いつもなら、嫌いでも食べるんですが。

 午後、夫を送り出し、私は銀行やら郵便局やら、嵐でビショビショになりながら、奥様仕事を済ませ、一度帰宅し、夕方出かけた。

 台風のおかげで、風も雨も凄いんだけど、うちの駅前には、常に突風が吹く場所が有り、それは高層住宅が3つあって、その間の道を通るとビル風で傘が何本も駄目になった事がある程、酷くて、昼間に出かけた時に、そこだけ「ゴオオオオォォォ」と漫画に字で書いてあるような明らかに違う音を鳴らしながら風が吹いていて、傘を武器に風と戦うつもりで気合を入れてそこを通り、「夕方は遠回りして行くぞ」って学習した事をすっかり忘れ又、風と戦う事となった。
 数年前に八百屋さんで入れ替わったおばはんクサい傘を持っていたのですが、おばはんだけあってイイ傘らしく、戦いに勝ちました。おばはん、私の安物傘を選んで持って行ってくれて有難うと初めて感謝しました。

 そして、新宿で延々と地下を歩き、初台で迷い、やっとドアーズに辿り着きました。

 専門学校の時からの友達でポンポンダリアのメンバーでもあった北村君と、わーわーわーと兄弟のようなトークに、あぁやっぱりこうでなくっちゃなぁと、ほっこりしつつイベントは始まりました。

 解明のできない音楽会。

 日刊耳かきで知り合った元編集マンでパパイヤパノライアのスタッフをしている愉快な兄ちゃんことちゃりくんが企画した遠距離恋愛の橋渡し役をかって出たという歴史的なイベント。(句読点無しかよ)
 正直、どのバンドもめちゃ面白かった。チルドレンクーデターの細井さんのMCを引用すれば、「かしこい」がピタっとくる。
 そして夫サミーが参加するチルドレンクーデターを観て、やっぱり観た事無いと思いました。
 「あ、細井さんの声や。」と思ったので。
 ビデオとかCDとかで聞く、細井さんの声が、生で聞こえて来た。
 おっちゃんら10数年ぶりやのに、前日のリハだけとは思えない位素晴らしい演奏で、流石やなぁと。磯田のおっちゃんも楽しそうやし、わしゃ嬉しかったなぁ。
 後ろで流れていた、映像の中に、熊笹が時々見えたのは気のせいかな。
 モダチョキで芳垣さんの前々代位のドラマーだった前渕さんは、インテリ眼鏡がピリリと効いていて、これまた素敵だった。
 まひまひさんのSAXもえがった。ソプラノもテナーもそれぞれキャラを変えて似合う面白なお茶目さんやなぁと。
 音楽の中に流れる一番大事なものを4人で感じて演奏しているちゅうのは、ほんまにええなぁ思た。
 しかし、中年になって、ちょい悪的な要素もありつつ、なんか年重ねて、めっさカッコいいんちゃう~ん。と言いたい。

 マリ嬢も「細胞がワラワラした」との事で、ライブを見ながら、遠い昔、変態音楽ライブで客席でマリ嬢が愉快な踊りをしていた事を何度も思い出した。
 そういう衝動にかられる。

 ま、チルドさんに関しては、夫サミーの聖域的なイメージが私にはあるので、遠巻きに観てたい。好きなだけ好きな事しよし、とお母ちゃんは思う。誰がおかんや。

 そして聖域は守りつつ、先に帰ったが、北村君が家に一人で帰るのは寂しかろうと気を回してくれて、mauちゃんの待つ家に誘ってくれて、深夜家を訪ねた。
 カップ“う”をすすりつつ、久しぶりで、凄く楽しかった。一緒に居る事がこんなに嬉しいとは、私はさぞかし、友情に枯れていたのかしら。
 そして、北村君は「寝てませんよ~」と言いながら大イビキをかき、mauちゃんとふたり朝までトーク。

 年を取るのは、なんて素敵なんだろうと確認した1日でした。 

 そして朝帰りした極悪主婦37歳であった。




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