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■ コーワ事件 |
2003年07月03日(木) |
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今日は、例のコーワのCMの件も含め、一人で六本木の制作会社へ。
社長さんは、愉快な人だった。
どういう事かというと、3年前から無料有料問わず曲のやりとりをする、とあるサイトに私の仕事で報酬を得てない曲やボツった曲をサンプルとして置いて貰っていた。そこに置いてある曲が、今流れてるコーワのCM曲にそっくりなので、それを調べて貰っていた。
CMを見る度、悲しくなった。
私としては、もし、盗作であるならば、そうした本人が一番よく解っている事だろうから、別にどうこうして欲しいという事では無く、そのサイトでも関わっていたIさんに知って欲しくて、「似てる」って思って欲しかった。
Iさんは、その社長さんと昔仕事をした事があったそうで、会って話しを聞いて来て下さっていた。それで、これは偶然ということだから、もうこれはそうしておいて、その代わり私に仕事を1本振ってあげてくれと申し出て下さったのだ。それで私は一人でその会社に出向いたのだった。
大昔、猫音楽大学で、何年か前に卒業した私のデータを丸まる使って入社試験に望んだ馬鹿野郎が居た経験もあり、それも重なっていた。(そこの会社と私は仕事をしていたので、担当者がすぐ見破ったのであった) はっきり言って、「偶然なんて嘘。建前だろう」って思って行った。でももうそんな事より、「わーい仕事仕事!」って嬉しかった。
社長さんは、何度も私に言った。 「迷惑かけて申し訳なかった・・・って言うしかない」 そして「これは、似てるんじゃなくて、同じ」 社長さんもビックリしておられたとの事。
まず、作家のKさんは、世間から隔離されたような人らしく、インターネットはしていないし、共通言語も難しいという。つまりあまり一般の音楽を知らないそうだ。「何々というグループのあの曲」というのが通じ無いらしい。
隔離はされていないが、自分と同じだと思った。
そして、仕事を振った方が、もしそのサイトの存在を知っていて、聞いてたとして、「こんなんにして」って言ったとしても、同じものは作らない。少しだけ違うようにする。と。なるほど、確かにそうだ。大きい声では言えないが、モダチョキで許可のおりていないもの間に合わなかったもの作者不明なものは、語尾だけ等、少しかえていた。(私とちなうよ)
にゃるほど。これはまさに偶然だと思った。社長さんの言う事を信じた。
仕事を貰えればそれでイイと初めは思ってたけど、こんな偶然があるなんて、素敵すぎる!と。益々嬉しくなってきた。
シンクロシニティを感じる時もあるが、今回は、私の曲は10年前のもの。
言葉では説明しにくいが、曲を書くとき、突く感覚があって、それを形にする。よく作家の人が「降りてくる」というが、そんなものだろう。Kさんって全く知らない人だけど、きっと同じようなタイプなんだろうって思う。きっと彼は何かに書かされたんだろうと思う。「何で俺やねん」ってちょっと可愛そうだったかも。一度会ってみたい。
この出来事は、その社長さんと出会うべく為のことだったんだろうって思う。
1時間ちょっと居たが、頭痛が酷くなってきて、新宿のオダキュウ百貨店の地下でウマーなアボガドミルクを飲んで薬を飲んだ。
明日発売のH”を見て、予約して、買い物して帰った。
全てに感謝。 |
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